店主です
デジタルパーマが新メニューとして登場しました!
従来のパーマって髪を濡らすとくっきり出るけど乾いてくるとダレてしまう。。。こう言うお悩みってあったと思うんですね。
ここでパーマのメカニズムを復習しましょう。
ひどい図ではありますが笑。
髪の中はタンパク質の繊維のようなものでできています。この繊維は縦横に繋がっているのですが、図でいうと赤いところ、ここは"シスチン"というアミノ酸です。"シスチン結合"などと呼ばれます。
ここにパーマ1剤をつけると……
なんとシスチンが分離し、"システイン"と名を変え2つに分かれます(ちょっとややこしいですね)。
こうしてシスチンが分離したことにより髪の構造はゆるくなります。
そしてこの状態でロッドに巻きつけられると……
構造のゆるまった髪はロッドの形に添うようにずれていきます。
そしてずらしたところで今度はパーマ2剤をつけます……すると……?
2つのシステインが合体してシスチンに戻ります。ただし元々繋がっていた場所ではなくて、その時近くにいたシステイン同士がくっつきます。これによって髪のカールが形成されるのですね。
ここまではご理解いただけましたでしょうか?
それでは、シスチンの再結合によりカールが形成されたはずなのになぜ乾かすとカールがダレてしまうのか?という話をします。
実はタンパク質の結合というのはシスチン結合だけでは無いのです。むしろシスチン結合はごく一部。
大半を占めるのは"水素結合"と呼ばれるものなのです。
この水素結合とは「水につけると切断され、乾かすと結合する」のです。
寝癖を直そうと髪を濡らし、ドライヤーで乾かして直すという行為は実は水素結合というメカニズムを利用しているのですね。
そしてパーマをかける時って常に髪は濡れています。つまり水素結合が切られている状態にあるということです。シスチン結合こそ曲げた状態になりますが水素結合は乾かすと真っ直ぐに戻ろうとします。これにシスチン結合が負けてしまってカールがダレてしまうという訳です。
ここで登場するのがデジタルパーマ!です。
デジタルパーマは1剤でシスチン結合を切断してから2剤をつけるまでの時間に髪を乾燥させます。髪の中の水分量を変化させることでシスチン結合のズレと水素結合のズレを馴染ませるようなイメージですね。
そのため髪を乾かしてもカールがダレずに保たれるわけですね。
さらにさらに、熱の力を借りることにより薬のパワーは通常のパーマより弱くすることができます。縮毛矯正している髪や、ブリーチした髪でもパーマをかけることが可能です(場合によりますが)。
さらにさらにさらに。通常のパーマよりももちがいいんです。大体1.5倍くらい。
長くなりましたので要点をまとめます。
デジタルパーマは……
1.髪を乾かしても弾力のあるカールが形成される。いわゆる「アイロンで巻いたような」パーマが得意。
2.意外とダメージは少ない。ハイダメージな髪でもパーマがかけられるかも。
3.もちが良い。通常のパーマの1.5倍程度。パーマがかかりにくいという方にもオススメ。
そういうわけでデジタルパーマ。超オススメです。
料金は¥9,000(税別)、通常のパーマより40分ほど時間がかかります。
パーマをかけてもすぐとれる方、朝のスタイリングを少しでも簡単にしたい方、(もちが良いので)毎回パーマをかける時間が無いよという方、などなどにおすすめですよ〜。
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