店主です。
最近ちょっと映画不足だなーと思いこれを観ることに。
名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン(マイルズ・テラー)。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせるフレッチャー(J・K・シモンズ)だった。ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、その指導に必死に食らい付いていくニーマン。だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。(シネマトゥデイより)
重く厳しい作品だとは聞いていたのですが・・・。まぁ重いです。
コンパクトでシンプルなストーリーは引き込まれやすく、楽器はやったことのない僕でもその緊張感がビリビリと伝わってきます。
(こんなんビビりますわ・・・)
J・K・シモンズ演じるフレッチャーは本気で怖くて口が悪い(洋画のキャラってなぜあんなにポンポンと悪口が出てくるんでしょう?)。
その異常なまでのストイックさの理由は後に彼の口から語られることになるのですが、それにしてもそこまでやるか?な感じです。序盤は頼りなさげなニーマンでしたが後半は才能を開花していきますが、なぜそこまで打ち込めるのか?の部分の描写がほとんどなかったのは残念です。
師弟共々狂ってますが、限界の向こう側ってこういうことなんでしょうね・・・。ただフレッチャーがクライマックスの手前でニーマンに仕掛けたアレはなんだったんでしょう・・・アレも上を目指すための試練なのか、それともフレッチャーの人間の小ささを描いたのか・・・。
107分と尺が短めなこともあり、あっという間に終わってしまった感じです。良いか悪いかはわかりませんが突き刺さる映画です。
(邦題はセッションですが原作のwhiplash(鞭打つ)の方がしっくりきますよね)
どうやらこの「セッション」は3億円程度の予算で作られたらしく(!)それゆえのシンプルな構成、情報量の情報量の少なさになっているそうですが、結果的にはそれがとてもいい塩梅となっています。この感じは「ドッグヴィル」などに通じるものがありますね。
それにしてもJ・K・シモンズの演技がすごい!やはり必見かも!
オススメ度 ★★★★★
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