チェイサー (THE CHASER / 2008 韓国)

デリヘルを経営する元刑事ジュンホ(キム・ユンソク)のところから女たちが相次いで失踪(しっそう)して、ときを同じくして街では連続猟奇殺人事件が発生する。ジュンホは女たちが残した携帯電話の番号から客の一人ヨンミン(ハ・ジョンウ)にたどり着く。ヨンミンはあっけなく逮捕されて自供するが、証拠不十分で再び街に放たれてしまい……。

(シネマトゥデイより)


某カメラマンさんのオススメで鑑賞。

残酷な描写も多く誰にでも勧められる作品とは言えませんが、最初から最後まで気を抜けない緊張感のある映画です。食事しながら観るのは止めておいたほうが良さそう。

全体的に「いい人」っていうのがあまり出てきません。主人公のジュンホも序盤ではまるで悪党。ですがミジンの行方を追ううちに情が移り、誰よりも(少なくとも警察より)執念深く真相を探ります。


思うように動けない現場の警察の姿は日本のそれとも似ていて(ちょっと「相棒」っぽい)、法だけでは裁けない悪へのやりきれない感情をぶつけています。


終始スリリングですが、加害者であるヨンミンの心情があまり描かれていなかったのは残念。どうしてこのような怪人が生まれたのかって部分ももっと見たかったですね。

(大切なことを書き忘れていましたが、この作品は2004年に実際に起こった「ソウル20人連続殺人事件」をベースにしています!)



痛いシーン、グロいシーンも多く、しかも救いのない展開ですが面白い映画ではあります。耐性のある方にはオススメですね・・・


オススメ度 ★★★☆☆