悪い奴ほどよく眠る (1960 日本)

最近古い邦画にはまりつつある店主です。

汚職事件に絡み自殺した男の息子による父親を死に追いやった政官財の有力者たちへの復讐劇を通して、日本社会に根深くはびこる腐敗の構造の中でのうのうと甘い汁を吸い続ける巨悪に挑んだ社会派サスペンス・ドラマの力作。 日本未利用土地開発公団の副総裁、岩淵の娘佳子と、秘書の西幸一の披露宴が執り行なわれようとしていた。しかし、この西という男、実は5年前、新庁舎の建設に絡む不正入札疑惑で自ら命を絶ち事件の幕引きを図った課長補佐・古谷の一人息子だった……。

(allcinema onlineより)


今回は黒澤作品。三船敏郎がかっこよすぎます。

序盤は結婚式のシーンから始まるのですが、

結婚式から始まるといえば・・・?

歴史的名作、コッポラの代表作「ゴッドファーザー」も結婚式のシーンから始まります。フランシス・フォード・コッポラも黒澤明の影響を強く受けた映画監督の一人。

世界のクロサワと呼ばれる所以が垣間見えますね。

父親の仇を討つために戸籍を入れ替え、仇の元に忍び寄る・・・って男の子だったらワクワクしないわけがない筋書きですね。

またタイトルがかっこいい。主人公の西の復讐も虚しく、本当に悪い奴は表には出てこずに安全なところでのうのうと枕を高くして眠っている。という世の巨悪を皮肉っています。


今の映画からするととてもシンプルなストーリーですが、それゆえに深みがあるし響きます。


オススメ度 ★★★★☆